研究・論文

三宅茂太先生らの症例報告がInterventional Neuroradiologyに掲載されました

トロントに留学中の三宅 茂太先生らの症例報告がInterventional Neuroradiologyに掲載されました。
内頚動脈-眼動脈分岐部動脈瘤破裂に伴うくも膜下出血で、バルーン併用下にコイル塞栓術を施行し安全に根治した症例の報告です。この症例では後交通動脈以遠の内頚動脈にfenestration(窓形成)を認め、治療においてはバルーンによる損傷を懸念しました。今まで報告されている内頚動脈の窓形成の症例33症例を渉猟し、頭蓋内内頚動脈の窓形成に関して後交通動脈以遠と近位病変で比較すると、本症例のような遠位病変は少なく、かつ口径差があることが明らかになりました。脳動脈の窓形成はいくつかの機序が想定されていますが、このような口径差から、穿通動脈周辺の動脈叢の遺残と考えられる点を動脈発生の観点から考察しています。

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