学会・研究会

日本脳腫瘍病理学会で大島聡人先生がポスター賞を受賞しました

2023年5月26-27日に東京で開催された第41回脳腫瘍病理学会において、大学院生の大島聡人先生が優秀ポスター賞を受賞しました。

受賞演題:
「Oligodendrogliomaの再発時に染色体異常の変化とROS1 fusion gene が検出された症例」

要旨:
ROS1 融合遺伝子(ROS1 fg)はROS1阻害薬による分子標的治療につながる可能性があることから注目されている遺伝子異常ですが、ROS1 fgを伴うグリオーマは稀であるため、ROS1阻害薬の有効性は確立していません。
今回、ROS1 fgが検出されたIDH1変異グリオーマに、ROS1阻害薬を導入した症例を経験したことを踏まえ、患者検体を用いたin vitro, in vivo実験結果とともに研究概要を報告しました。結論として、本症例はIDH1変異 ROS1 fgを伴うグリオーマとして未報告症例と考えられること、また高悪性度グリオーマでROS1 fgは必ずしも治療標的遺伝子ではない可能性が示唆されました。

当教室では、臨床と基礎研究の橋渡しとなる研究活動を引き続き行ってまいります。

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