三宅勇平先生の脳腫瘍に関する論文が『Journal of Neuropathology & Experimental Neurology』に掲載されました.
三宅勇平先生は横浜市立大学脳神経外科の助教で脳腫瘍グループに所属し臨床および研究に従事しています。
論文は,3症例の神経膠腫について詳細な遺伝子検索と病理学的所見を検討し、注意を要する病態を明らかにしています。神経膠腫は遺伝子変異がその予後や治療効果に関連することが明らかとなっていますが、従来の病理学的な肉眼所見も重視されます。本論文中で、IDH変異をもつ神経膠腫の中に、CIC遺伝子を含む19番染色体の欠損を有する症例で肉眼的には「傍突起神経膠腫」のように見えるが、治療反応性は「星細胞腫」の挙動を示すことを明らかにし報告しています。