横浜市立大学附属市民総合医療センターの堀 聡医師が、2024年1月27日に東京で開催された第11回手技にこだわる脳神経外科ビデオカンファレンスにて優秀演題賞を受賞しました。
本学会は直達手術の手技に焦点を当て、ビデオの供覧を通して手術のコンセプトを広く共有することを目的としています。今回のテーマは「手術解剖と技術」でした。受賞演題名は、”もやもや病手術におけるMMA走行の解剖理解に基づく温存法の重要性”です。
もやもや病患者においてMMA(中硬膜動脈)は重要な側副血行路を担っており、その温存は極めて重要ですが、蝶形骨内で複雑な走行をしており、しばしば開頭時に損傷して温存できないことがあります。そこで、術前にburr holeを穿つ位置を厳密に計測し、さらにMMAの蝶形骨内の走行を3パターンに分類し、それに応じて骨切除の方法を工夫する事で、確実なMMA温存が期待できることを発表しました。