長嶋 薫先生の論文が脳神経外科ジャーナルに掲載されました

当教室の医局員で、後期研修医3年目の長嶋 薫先生の症例報告が脳神経外科コングレスの機関誌である「脳神経外科ジャーナル」2022年第5号に掲載されました。関連施設の国立横浜医療センターで経験した症例を論文化したものです。

タイトルと要旨は以下のとおりです。

タイトル:異なる機序で発症した 舌咽神経痛と三叉神経痛の合併の 1 例

要旨:舌咽神経痛はまれな疾患であり,三叉神経痛と合併した報告はさらに少ないとされる.その主な発症要因として脳幹からの分枝部(root entry zone:REZ)を正常血管が接触・圧迫しているためと考えられている.これは神経血管圧迫説(vascular compression theory)といわれ,中枢神経の神経鞘が脳幹から分枝した部分で菲薄化しており,この部分が物理的に刺激されることで神経痛が誘発されるというものである.さらに,小脳橋角部に囊胞が存在することや,これによって舌咽神経痛が発生する例も非常にまれに存在する.今回われわれは,囊胞の増大による舌咽神経痛と血管圧迫による三叉神経痛を同時合併した1例を経験したので報告する.