高瀬創先生の論文が国際学術誌に掲載されました

現在、米国のマサチューセッツ総合病院(MGH)へ留学している高瀬創先生の論文がNeurology誌に掲載されました。Neurology誌は脳神経外科領域で最も権威ある国際学術誌の一つです。

論文は、くも膜下出血後の脳脊髄液中の可溶性血管内皮カドヘリンの研究(論文リンク)について成果をまとめたものです。

くも膜下出血は現在でも致死率や後遺症を遺す事の多い重大な疾患です。今回高瀬らはくも膜下出血後の患者さんの脳脊髄液を詳細に調べることで、重症のくも膜下出血後の患者さんの脳脊髄液からは炎症性物質であるTNF-αに加え「可溶性血管内皮カドヘリン」が多く含まれることを明らかにしました。さらに、高瀬らは「可溶性血管内皮カドヘリン」をミクログリアに加えて培養することでミクログリアによる炎症反応の惹起を見いだし、動物実験モデルにおいてもミクログリアの増殖を見いだしました。

くも膜下出血後に「可溶性血管内皮カドヘリン」が脳脊髄液中に増加しミクログリアを介した炎症を惹起することで、重症化に関わることは新たな知見で、新たな治療戦略につながる可能性がある報告です。

横浜市立大学脳神経外科では積極的な海外留学を通じ多くの先進的な研究・臨床経験を積み、個人の医師としてのキャリアのみならず、成果を通じ社会への還元して参ります。