医局員の矢澤理先生が神奈川県立こども医療センターで執筆した論文がChild’s Nervous Systemに掲載されました。
羊膜索症候群(ABS)は、様々な奇形を引き起こす可能性のある先天性異常です。本論文は、羊膜帯が頭蓋骨に付着し脳瘤との鑑別が困難であった部分的頭蓋骨欠損を生じたABSの1例を報告したものです。
術前には鑑別困難でしたが、術後の組織学的検査の結果、ABSであることが判明しました。出生後に非典型的な脳瘤様の構造が見つかった場合には、胎盤の検査が確定診断に役立つことがあると結論づけています。
当医局では引き続き、貴重な症例の報告を行ってまいります。