研究・論文

センター病院 中村大志先生の論文がInterdisciplinary Neurosurgery に掲載されました

センター病院の中村 大志先生、耳鼻咽喉科の大氣 大和先生(現・横浜市立大学附属病院勤務)らのテクニカルノートが、Interdisciplinary Neurosurgery に掲載されました。本報告は、経鼻内視鏡経蝶形骨手術(endoscopic transsphenoidal approach; E-TSA)における鼻中隔前方成分の構造温存に関する実践的工夫を示し、頭蓋底操作時の視野・操作性を損なわないことを検証しています。

論文情報

本テクニカルノートでは、経鼻内視鏡経蝶形骨手術(E-TSA)において鼻中隔前方成分(軟骨・支持構造)を温存するための具体的手技を提示し、その有用性を術中所見に基づき検証しました。提案手技は、頭蓋底操作時の視野確保や器具の操作性を損なうことなく、安全域を保ちながらアプローチ幅を確保できることを示しています。さらに、構造温存により術後の鼻腔形態と支持性の維持が期待され、出血や瘢痕収縮に伴う機能低下の抑制にも寄与し得る実践的意義を有します。これらの結果から、本手技は神経内視鏡手術における低侵襲性と機能温存の両立を図るうえで汎用性の高いオプションとなり得ることが示されました。

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