専攻医の伏見修人先生(論文掲載時の所属:附属市民総合医療センターほか)らの原著論文がCureusに掲載されました。
本論文は、高齢者(60歳以上)の未破裂動脈瘤に対するコイル塞栓術に関して、3施設での治療成績を後方視的に解析した報告になります。高齢者においてはICPC、症候性であることが多く、大きな動脈瘤(特に9mm以上)の症例は再治療や治療後のmRS悪化の頻度が高く予後不良という結果でありました。高齢化の進む本邦の日常診療の中で、高齢者の比較的大きな未破裂動脈瘤に対する治療介入に思慮することがありますが、治療後の予後悪化リスクと破裂リスクを考慮に入れて慎重に治療検討することの重要性を説いています。