小田原市立病院の鈴木 良介先生らの原著論文がCureusに掲載されました。
脳血管内治療レジストリーであるSTORY研究のデータを用いて解析した、腫瘍塞栓術に関する報告です。腫瘍塞栓時の塞栓物質迷入および術中出血量が治療3ヶ月後まで続く予後悪化の独立関連因子であることがわかりました。
また、accessory meningial arteryと3rd segment of internal maxillary arteryからの塞栓がリスク因子であることが示唆されました。摘出術に術前塞栓術を併用する際にはその必要性や危険因子、治療目標を踏まえて適応を検討し、そのうえで十分な微小血管解剖の知識のもと治療に臨むことの重要性を再度強調しています。