専攻医の伏見修人先生(論文掲載時の所属:横浜市立大学附属市民総合医療センター)らの原著論文が scientific reports に掲載されました。
本論文はシンプルなくも膜下出血の予後予測スコアを作成し有用性を検証した報告です。附属センター病院での重症SAHの症例を解析し、脳室内出血の分布と年齢に着目し作成したスコア(IVHAge score)は既存の脳室内出血の評価スコアと比較してシンプルかつ高い予後予測能であることを示しました。その有用性を他施設レジストリデータを用いて検証を行いました。重度の意識障害や早期からの鎮静管理により意識障害の評価が困難な症例における予後予測に特に有用であると考えています。後方視的研究ではありますが、日々の診療の参考になれば幸いです。