松永成生先生らの論文がJournal of Neurosurgeryに掲載されました

横浜市立大学脳神経外科の連携施設である横浜労災病院脳神経外科の松永成生先生(当教室同門)らの研究成果が、脳神経外科分野のトップジャーナルであるJournal of Neurosurgeryに掲載されました。

転移性脳腫瘍に対する有効な治療法の一つとしてガンマナイフ治療(GKRS)がありますが、転移性脳腫瘍の原発巣によって治療成績が異なることが知られています。

卵巣癌の脳転移は稀であるため、これまで卵巣癌の脳転移に対するGKRSの治療成績についてのまとまった報告は殆どありませんでした。

本研究は、卵巣癌脳転移患者に対するGKRSの大規模な治療成績を後方視的に解析し、さらに病理組織学的な解析も加えることで、その有効性と生存率および局所腫瘍制御の予後因子を導いたものです。

国内10施設のGKRS実施施設において566例118名の治療成績を後方視的に解析しました。

その結果、初回GKRS後の全生存期間中央値は18.1カ月であり、病理学的な検討からは特に漿液性腺癌の症例において高い生存率と局所制御率が得られること、などが判明しました。

本研究により、脳転移に対するGKRS治療の有効性と原発性卵巣癌の組織型との関係が確立されました。