高山裕太郎先生の論文が国際学術誌に掲載されました。

横浜市立大学脳神経外科の大学院生である高山裕太郎先生の論文がjournal of Neurosurgery(JNS)に掲載されました。JNSは脳神経外科領域で最も権威ある学術誌の一つです。

高山裕太郎先生は大学院生として国立精神・神経医療研究センターで勤務・研究しております。その中で、瘢痕脳回に対するてんかんの外科手術についての検討を報告しました。(論文へのリンク)

瘢痕脳回を原因とするてんかんの外科治療は瘢痕脳回の病変部を全摘することで、良好な発作予後が得られることが知られていますが、好発部位である後頭葉では視野障害が高頻度に起こることが問題点でした。本研究の成果から、頭蓋内電極留置によりてんかん焦点を絞り込むことで、瘢痕脳回の部分的な切除でも良好な発作予後が得られる症例があることが明らかになりました。このことは、機能温存の観点から頭蓋内電極留置に基づく瘢痕脳回の部分切除が有効な治療選択肢となりうることを示唆します。また両側半球に瘢痕脳回が存在する場合であっても、頭皮脳波や発作症候から片側にてんかん焦点が絞り込める場合には良好な予後が期待できることがわかり、両側例を手術対象から除外する必要はないことが示されました。

横浜市立大学では今後もてんかんの外科を含む脳神経外科領域で新たな研究や治療に取り組んで参ります。