関連病院の横浜市立脳卒中・神経脊椎センター脳神経外科にて専攻医として勤務している石川駿先生らの2例報告がJournal of Stroke and Cerebrovascular Diseasesに掲載されました。
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【要旨】
近年、脳血管内治療後に遅発性の白質脳症や造影増強病変の出現が認識されるようになり、異物肉芽種の関与が疑われているが、詳細な病態や治療との因果関係については不明である。コイル塞栓術後の報告が多く、血栓回収術後の報告は極めて稀(4症例のみ)である。本論文は血栓回収術後に発症した2症例について、過去の報告例と併せその特徴を分析した。ステロイド治療が効果的であり良好な予後を得られるが、脳梗塞による画像変化や後遺症にマスクされ診断に至らない可能性があると考えられた。疾患概念を念頭に置いて、血管内治療に携わる必要がある。
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